2023年3月17日放送!KYOTO REFORM STATION 京都府瓦工事協同組合加盟店 丸山瓦店「瓦屋根点検」編

みなさん、こんにちは♪
メーカーさんを突撃訪問するという驚きの企画・第59回目です!

竹内店長と丸山瓦店・武本さん

3月某日、竹内商店のオフィスに
京都府瓦工事協同組合加盟店・丸山瓦店の武本さんが来てくださいました♪

今回は屋根瓦のお話です!
屋根ってなかなか見えにくいですし、瓦自体の耐久年数が30年~50年と、とても長いので、「雨が漏った」「割れた」「落ちた」というように、実際に不具合が起こるまで、ついついほったらかしにしてしまいがちです。

ぱっと目につくシステムキッチンをリフォームしようか、とかトイレを新しいものにかえようか、というのは気付きやすいですが屋根を直すことって、なかなか思いつきませんよね。

普段見えない場所ですが、実は家の一番外側で雨や風、直射日光にさらされて正に最前線でお家を守ってくれている場所です。
いざ雨漏りしてしまうと、家の中も濡れてしまって大変ですよ。
壁紙、天井、床などやり直さないといけないですし、柱まで傷んでしまう場合もあります。
内部までダメになってしまうと野地までかえないといけなくなるので、実は一番お金がかかる場所が屋根といっても過言ではありません。
そんなおおごとになる前に点検したい!とは言っても、普段見えにくい場所ですし、自分で屋根に登るのは危ないですよね。

そういった不安を逆手にとった屋根の点検を装った悪質な業者のニュースが結構多いんです。
騙されないためには、やはり信頼できる業者選びがとても大切になってきます。
今日は、そういったニュースに心を痛めた「丸山瓦店」の一級瓦葺技能士・武本さんが、京都府瓦工事協同組合を代表して来てくださいました!
さっそく武本さんにお伺いします。
屋根の不具合がひどくならないためには、どうすればいいでしょうか?

武本さん:大雪や、台風、地震などの災害で屋根瓦に被害を受けてからあわてて修理を依頼される方が多いですが、そんなときはあまりにも修理依頼の数が集中してしまうので、最長で1年ほど待ってもらわないといけない場合もあります。
そんな困ったことにならないためにも、事前に雪対策の雪止めをつけたり、屋根の定期点検をすることをおススメしています。

点検のおススメ時期などありますか?

武本さん:雪の時期が終わり、凍て割れしていないかなどのチェックをしたり長雨、台風シーズンの前に雨漏りしそうな箇所がないか確認するためにも、ちょうど今頃、春にチェックするのがいいと思います。

凍て割れしてませんか?

本格的に屋根に登って見てもらう前に、専門知識がなくてもできる簡単な自己診断などあれば、そのポイントを教えてください!

武本さん:まずは、軒先の雨樋より瓦が前に出ていないかどうか見てみてください。出ていたらずれてるということです。
また横の瓦が何枚か飛び出したように見えるのも、瓦がずれているからで、そのままにしておくと雨漏りする可能性が非常に高いです。
他にも、棟に植物が生えたりし出したら水がまわっているということだから雨漏りする可能性があります。

 

屋根に植物が生えていませんか?

このように目に見える不具合がなくても、築10年以上でこれまで点検や補修をしていない場合は、一度専門業者による点検をおススメします。
長持ちの秘訣は、早めの補修です!

屋根材には瓦以外に、金属やセメント、スレートなどいろいろな種類がありますが、瓦の特徴ってなんでしょうか?

武本さん:瓦はその耐久年数で屋根材の実績で瓦に勝てるものはないと言われています。
例えば、奈良の元興寺では1400年前の瓦がいまだに使われているんです。ですので、瓦の一番のメリットは耐久性です。
一般的に瓦の耐久年数は30年~50年と言われています。他の屋根材のように10数年ごとに塗装などする必要もありません。
そのほかにも、金属の屋根材と違い、「屋根にあたる雨音がうるさくない」とか「瓦が含む空気の層のおかげで、室内温度を保つ」という効果があります。

1400年前の瓦がまだ使われています

逆に瓦屋根のデメリットとして「風に飛ばされるから台風に弱い」とか「重量があるから耐震性に不安がある」と言われていますが、その点はいかがですか?

武本さん:それらのデメリットも、国が定めたガイドライン工法で解決できます。

ガイドライン工法

武本さん:ガイドライン工法とは、地震や台風に強い安心・安全の瓦工事方法です。これまで 1400 年にわたって培われてきた伝統に加え、科学的データに基づいた新しい工事方法を示したのが『瓦ガイドライン工法』です。
今現在も時代背景に合わせて改正され続けていて、最新では令和4年1月1日から
瓦屋根の緊結方法が強化されました。

ガイドライン工法

具体的にどんな工法なんでしょうか?

武本さん:具体的には、瓦1枚につきビスなどで3点留めすることで、瓦を固定します。ガイドライン工法なら、地震のときに瓦の重みが原因で家がぺしゃんこになったり、風速30mの強風が吹いても瓦がずれたり飛んだりすることはありません。

屋根瓦の施工もどんどん新しくなっているんですね。まずは今の自分の家の屋根がどうなっているのか?を信頼できる業者さんに点検してもらいたいですよね!
ということで、今回はαステーションをお聴きの方に、京都府瓦工事協同組合に加盟している「丸山瓦店」の武本さんに特別に無料で屋根診断をしてもらいます。
ただ、残念ながら武本さん1人で皆さんのお家を全部まわるということはできませんので、先着5名さまということでよろしくお願いします!

最後に、竹内商店からも無料小冊子のお知らせです♪
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