2025年4月17日放送!KYOTO REFORM STATION  辻井木材株式会社編

みなさん、こんにちは♪
メーカーさんを突撃訪問するという驚きの企画・第85回目です!
今回は京都市中京区にある辻井木材株式会社さんを訪問しました♪

辻井社長自らお話を聞かせてくださいました。

辻井木材さんは、1887年、明治20年創業の老舗、京都で木材といえば辻井さん!という辻井木材株式会社さんをご紹介します。
建築業界では知らない人はいない、竹内商店も非常にお世話になっている辻井木材さんですが、基本プロユースなので、一般の方にはそこまで知られていないかもしれませんね。
今日はぜひ辻井木材さんという会社や取り組みを覚えてもらえたらと思います!

辻井社長:当社は木材問屋として、外材原木及び現地挽製品、国産材原木・製品の取扱いにはじまり、創業以来130年にわたり木材流通を展開してまいりました。
木材中心に扱い、その多くは新築リフォーム問わず木材やそれに関する建築資材を扱っていて、主体はプレカット中心です。

プレカットとは一体どのようなものですか?

辻井社長:プレカットとは、在来工法、金物工法、床下地や野地の合板加工、また、間柱、筋違、垂木などの羽柄材加工、さらに熟練の大工による特殊加工に至るまで高品質な加工技術、最新鋭の加工機によって加工するシステムです。
従来木造の家を建てるときは、大工さんが手作業で柱や土台・梁・桁などに墨付けをして加工していました。
プレカットシステムでは、伏図をCADで入力し、建築用の構造材を工場の自動機ラインで全て加工します。
吟味された材料と加工精度の向上により、品質が保証されますし、羽柄材・合板プレカットと併用すれば、全体の工期が短縮されます。
その上現場での加工作業がなくなり、木屑などの産業廃棄物の削減にもつながり、結果環境にもやさしいという加工技術なんです。

大工さんの手仕事と同じ、もしかしたらそれ以上に精密な加工が工場でできたら、時短、人件費削減につながって、結果木造住宅を建てるコストが下がりますね。
130年の間、木を専門に取り扱っておられると、プレカットシステムなどの新しい技術も加わりますし、やはり時代と共に人と木材との関わり方も変わってきているんでしょうか?

辻井社長:そうですね。
最近では、住宅関係はもちろん中規模大規模木造の取り組みに力をいれています。
住宅以外の、例えば教育施設、店舗、商業施設、金融機関系など公共性の高い建築の木造化、木質化をはかっています。
全国区木材業界で力をいれているのが、環境問題や企業の地域貢献配慮した素材として何を使うかというところで、街並みや日頃出入りするような空間にもう少し木を使った空間が増えるような取り組みをしています。

大阪万博の大屋根リングや、東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアム・国立競技場も、木材を使ったデザインでしたね。
それ以外にも、木造の学校や福祉施設、道の駅などを見かけることが増えたように思います。

辻井さん:ところで、突然ですが、ここでクイズです。
日本の国土のうちどれぐらいが森林かご存じですか?

社会の授業で日本の7割が森林と習った覚えがあります。

辻井さん:正解です!日本の森林面積は約2,502万ヘクタールで、日本の国土の67%が森林です。
これは世界平均の30%を大きく上回っていて、森林率は先進国の中ではフィンランドに次いで第2位の世界有数の森林大国なんです。
また、京都府京都府の森林の面積は約340,000ヘクタールで、東京23区と同じぐらいの広さがあります。

京都は緑が多くていい環境だという印象でしたが、そんなに森林が多いなんて知りませんでした。

辻井さん:あまり知られていないかもしれませんが、森林の割合の都道府県別ランキングは7位、実は京都府総面積のほぼ4分の3が森林なんですよ。
ですので、この木材を地産地消し、地域貢献になるような取り組みをしています。
例えば、この辻井木材オリジナル商品「ひなた」は京都府内産杉集成材です。
「ひなた」を作られた理由や特長を教えてください。

辻井さん:森林を守り育てるためには間伐が必要です。
間伐をしないと森林が大きく育たなくなり二酸化炭素(Co2)の吸収力が落ちます。
間伐を行うことで多くの光を浴びCo2を吸収する機能を維持することが出来ます。
ただ、間伐材の有効活用が、大きな課題となっています。
そこで、当社ではこの間伐材を有効活用するべく住宅資材に利用するなどして、森林荒廃を少しでも押さえ、環境に優しく消費者の皆様に喜んで住んで頂けるような住宅を実現したいと考え、ここ地元、京都府産材の杉にこだわり開発した集成柱「ひなた」が誕生しました。
利用が少なくなった間伐材を活用することで地元産木材の振興にも繋がり、環境改善に貢献できるものと考えています。

間伐材も大切な資源ですから、使わないのはもったいないですよね。

辻井さん:「ひなた」はウッドマイレージCO2認証制度で認められた京都府内産材です。
緑の工務店登録をしているお店で施工し、「ひなた」を使用することで、使う量に応じた値引きが受けられるのもうれしいポイントです。

環境だけではなくお財布にもやさしい!
※今回辻井木材さんにラジオにご出演いただくということで、緑の工務店の制度を知り、登録申請済です。
ところで、辻井木材さんでは他にも地域貢献の取り組みをされているとお伺いしました。

辻井さん:地域貢献、京都府を活性化しようということで、新しい取り組みとして、昨年からハンナリーズのスポンサーになりました。
子どもから年配の方までいろいろな人や、企業が集まり、スポーツを応援することが、ひいては地元・京都府を応援することにつながるということで、幅広くいろいろな人に需要喚起しようという目的です。  
ハンナリーズの試合会場には、こどもたちが積み木で遊べるキッズコーナーを設けています。
木材を身近に感じてもらえればうれしいです。

今日は木材のことだけではなく、環境や地元の活性化について考える、いい機会になったのではないでしょうか?
今後もリフォーム商品だけではなく、いろいろな取り組みをしておられる企業さんや、一般の方には知られていないけれど、実は皆さんの生活に必要不可欠なメーカーさんなどの幅広い情報をお伝えできたらと思っています♪

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